どどんがのブログ

色々なことをやっています。

プロの生活保護受給者の収入が22万円月収のサラリーマンに相当する問題ツイートについて

なんだか、凄いぞ。ただバズりたいから書いただけなのかと思ったら

アカウント凍結

アカウント凍結してるし、どうやら本物らしい。つまり実在したらしい。

[朗報] よっしゃあ!療育手帳(愛の手帳)3級もらえた!これで毎月の生活保護費が16万5960円にアップ!内訳はプロフィール参照。これに加え住民税免除、国保も免除、水道代免除で都営交通無料乗車券で乗り放題! 手取り16万5960円でこの恩恵つまりサラリーマンの月収22万以上に相当! 生活保護最高!— あい@プロ生保受給者 (@aiaikaeru1) 2019年5月6日

こういう呟きをネットで見かけた。現在は凍結してるので見られないけど、存在したらしきスクショが公開されていて、本物らしい。凄いなこの人。 アカウント凍結させるようになったのは良いことです。まずそれについて。 影響力が大きいので、民放と同じで、「苦情が多い」と放送局としての矜持もクソもなくクレームを鎮める為に、「それを放送するのをやめる」「クレームの対象物を排除する」ということはよくやる。地方局では日常茶飯事のイメージ。狭い世界だと余計にね。 FM局でも、どうしてこんなにリクエストしてるのにかけてくれないんだ!と怒ってる人の電話が何度も鳴り止まないので、オーナーも含めかけて下さいという判断が、とスタジオに報せがきて「それは絶対にやっちゃいけないことですよ。全てのリクエストに応える必要が出てきます」と呆れながら制した記憶。結局、怒ったモン勝ちね。ごね得ジャパン。 なので、凍結も、SNSが放送メディアよりも影響力が大きいことを表していて、つまり、昭和の放送局のように、クレーム付けまくられて色々な事を失ったり勉強したりした時期と同じく熟成のフェーズってことを表しているね。

そんなに貰えるのか?

こういうツイートもある。

まるで理解できないが、どうやらそんなに貰う事が可能らしい。どういうことか?最低賃金が低い地域でフルタイム働くより東京で生活保護受ける方が貰える金額が多い場合があります。特に家庭持ちは支給額が加算されるので確実に最賃労働より貰えます。もう地方在住で保育園入れなくて共働き出来ない夫婦は東京で生活保護受けた方が良いですよ。それほど日本の最低賃金は低いのです。— あい@プロ生保受給者 (@aiaikaeru1) 2019年5月6日

これも、同じ人。

そうそう!その通り!なんにも行動せずに「生活保護で楽しやがって、怠けやがって」やら、それ現状が困ってるのお前らの自己責任だからな?私は自己責任で生活保護の申請書を福祉事務所に出したぞ!! https://t.co/HK6G4gG6LP— あい@プロ生保受給者 (@aiaikaeru1) 2019年5月9日

開き直ってる。

要領よくないとね!!!— あい@プロ生保受給者 (@aiaikaeru1) 2019年5月8日
サラリーマンで額面22万のやつ息してんのかな?— あい@プロ生保受給者 (@aiaikaeru1) 2019年5月6日

現在は凍結されている自称「プロ生保受給者」のアカウント。 確かにヒドイ。

こういう風に思うのも当然だ。だがしかし。

無理に擁護してみると

この人を無理にでも擁護してみようとすると、何か言い分はあるのだろうか? 分はあるのだろうか? 多分ある。僕の推測(というより可能性)はこうだ。 精神を病んでいる。辛い。大変だ。何かを見つけたい。爽快な思いをしたい。映画を観ても絵空事で感情移入出来ない。 リアルで「何かをやり遂げた感覚」を持ちたい。障害者であっても、成功体験はしたい。 その結果。なのではないか。つまり、 これはヒドイ事。だけど、こういうことで「ざまぁみろ、おいら、税金をシステムを、フル活用してるぜ!」と思う事で、そこで「ざまーみろ」と思うことで、普段の悲しい現実からヒトトキだけ目を背ける事が出来うるとしたら。 そして、それが、その悪行を解った上で敢えてやってる図太い自分に陶酔することでのみ、自己を確立出来ているとしたら。 ということ。 なくはないよね。案外こういう事のような気もする。 少し前に、破産者マップを公開した人がいたよね。ネットは誰でも表現者になれ、自己認証欲求を満たすのに軽く利用できる。 ガジさん(長谷川和彦)の「太陽を盗んだ男」であったり、

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高橋伴明(井筒さんプロデュース)「タトゥーあり」、であったり、

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のように、目立ちたくて、何かをする時に、ネットはとても重用するよね。 30歳までに何かデッカイ事をやってやる!の「TATTOO[刺青]あり」の竹田明夫(宇崎竜童)のような人が出てこない為には、ネットは必要悪であり、こういうツイートもこれにより何かを遮ったのかもしれない。と思う事も。出来なくも。ない。ん?(なんか違う)

青春の殺人者

と、ここまで書いたら、ガジさんの映画が観たくなった。やっぱ「青春の殺人者」だよね。この水谷豊は本当にカッコ悪くて(だからカッコイイ)、原田美枝子は本当に美しくて(これだけ美しいのに永島暎子ばりの薄幸感)永遠の存在よね。 この映画を観たあとだから、室井滋がガジさんと不倫してる話を聞いても不倫に対するイメージが悪くならんかった。室井さんやるじゃん!いいね!ぐらいに感じていた高校生の頃。 ともあれ、今日のまとめ。システムには必ず欠陥があるし、それは仕方ない事ですな。 イラッとくる件の女性に対して、溜飲を下げるとしたら、やはり、生活保護を受けなきゃいけない立場で何か前向きなものをこうやって無理矢理にでも見つけなきゃいけないなんて、可哀想だなぁと同情したフリをして蔑むぐらいで丁度いいのかもしれませんな。


青春の殺人者

中上健次「蛇淫」を映画にしようなんて今は思わない。あの頃の映画はなかなか観られない。あの時はこういう映画ばかりだった気がする。そして映画はそういう世界を教えてくれる学校みたいだった。ドロップアウトした若者の事は映画で知り、その分青春小説とか読み漁ってバランスとっていた気がする。だがやはりスカッとする青春小説は記憶ではあまりなく、必ず「こじらせ」てるのが主人公。まぁしょうがないけどね。大人になってから「夜のピクニック」を読んだ時に「これを若い頃に読んでいたら自分の考え方は変わっていたかなぁ」とか遠い目で思ったっけ。